2015年11月 2日 (月)

肝心の本体は、というと。

前記事の道具を使って出来たのがこちらです。この状態で展示会に出しました(=それ以来動いていません・・・まぁ、燃え尽きましたね)。

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やはり、サービングをしなかったのは悔やまれるところです。ちゃんと道具を作って・・・いやいや、あのペースではその間に展示会当日ですね。

問題の艦首がこちら。

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どうあっても艦首像とキャットヘッドの間が上手く行かず、何度もトライした後で図面を見直したら、キャットヘッドの位置自体が間違っていたと判明。引っこ抜いたり、穴を埋めたり、くっつけ直したり、塗り直したり。

艦首像自体も自重で落っこちるので、きちんと接着するまで支えていないといけませんでした。あり合わせのものをかき集めて、何とか支えることに成功してから、一晩おきましたっけ。

ガモニングは上手く行きました。思えば何年も前、ここでつまずいたんです。これの図面が理解できなかった・・・怖い病気です。ドミノ的に「あれも解らない、これも解らない」で手が止まったんです。良くなった上にきちんと教わったので、出来ました。出来たと思ってます。ダメかな・・・(自信はありません)。

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そして、横静索。

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・・・次の船でがんばります。

ちょっと自慢の艦尾ランタン。

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涙滴型で銀で裏打ちしてあるアクリルビーズを貼り合わせて芯を作って、その回りにオリジナルのパーツに似せて枠を作りました。境目は船首尾線に合わせて枠で隠してます。こっちから覗いても向こう側は見えないですが、きちんと光を反射するので、明度は保ってます。

ランタンと艦尾窓がくもりガラス風味になったのは最後にかけたトップコートによる事故ですが、良い雰囲気なのでそのままにしました。

体調が戻ったら作業を再開して、来年こそ帆を張った状態で出品したいです。

2015年11月 1日 (日)

嵐のあと。

風邪をひいたり、風邪をひいたり、風邪をひいている間に時間が経ってしまいました。

さて。

索具に使う糸に木工用ボンドをしみこませるための道具を作りました。

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横浜帆船模型同好会の教室で教えていただいたのの簡略版です。とにかく、糸が薄くした木工用ボンドをくぐって出てきてくれれば良いのと、木工用ボンドが干からびなければ良いという、なりふりかまわなかった結果がこれです。

使い方は簡単。左手で糸の端っこをつまんで、そこから下を左の棒の先で、フィルムのケース(通ぶるなら「パトローネ」と呼びましょう)のボンドの池に沈めて、つまんだ左手で引っ張るだけ。この時、右手は棒とパトローネの両方を固定するように持ちます。糸は1メートルくらいまでがちょうど良いと思います。

使わないときはパトローネのフタを閉じて、輪ゴムに棒を差し込みます。

棒の先にあるのはビーズに使う「Tピン」。ピンバイスで穴を開けて、瞬間接着剤で固定しました。棒自体は竹串の先を切ったものです。これの形は昆布を巻き取って引っこ抜くための漁具を元にしています。

2015年10月19日 (月)

沈没してました。

展示会まで根を詰めて、展示会でHPを使い果たして、回復するまで1カ月ほどかかってしまいました。

体力をつけないといけませんね。

とりあえず、マストをつけたあたりの画像から。

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まだこの時は艦首まわりで地獄を見ることになるのに気付いていませんでした・・・。

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甲板の部品も取り付け終了。形が見えてきましたね。

そこで、横静索の滑車を一列に並べるための治具を作りました。

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プラ板の端材(といっても、1/700だとまだまだ使い途がある大きさですが)にチャンネル(横に張り出したところ)と並行に線を引いておいて、マストの横静索を固定するところから垂らした紐と交わる点に印をつけて、そこに穴を開けて真鍮線を瞬間接着剤で固定しました。

2015年7月28日 (火)

試行錯誤?

何か壊れているのに気付く→接着剤を代えて直す

別のところが壊れる→接着剤を代えて直す

先に直したところが壊れる→接着剤を代えて直す

またどこか壊れる→接着剤を代えて直す

とりあえず一番壊れるバウスプリットの旗竿を諦める←イマココ

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間切る、どころかライツーしてるようなものです。あと1カ月で竣工と行きますかどうか。

2015年7月18日 (土)

舷側の飾り、終了。

今後、こういうデコデコしたフネは造らないと思います。思いたいです。大変でした。

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単にもっと大変かつ細かくなるという噂もちらほら・・・Twitterで見るL'Hermione号の船体に施された彫刻を見ると、どうしたものかと頭を抱えたくなります。

一方で、甲板材の間に詰めたピッチが案外あちこちはみ出たり、ポタ落ちしてたりでけっこう汚れているのも印象的です。やはり、フランスの船なんですね。

英国の保存船でも共通するのは、これも予想外に静索のタールがはげ落ちて、ロープの地が出ていること。もっとタールでテカテカ黒光りしているものと思っていました。今回はともかく、次以後ではこの雰囲気をどう表現するかに頭を使いたいです(その瞬間、キットに入っているロープが全滅するのですが)。

まぁ、汚らしくなるからやめておく、というのもアリですね(^_^)

2015年7月 1日 (水)

キャットヘッドできました!

けっこう考えて、結果はこの通り。

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キットにない工作として、側面に薄板を貼って側面の凹みを表現しています。キットでは全面が黒になる塗装も、側面は金と紺で塗り分けて華やかにしてみました。普通の軍艦なら黄土色になるところですよね。まぁ、文字通り「金に糸目をつけない」設定です。

紺はラピスラズリを砕いて粉にして塗りつけているので、実は金箔よりお金がかかっていたかもしれません。その兼ね合いで、当時この色が出せたかどうかも微妙ではありますが、まぁ、この模型自体が応接間の飾り物ですので、そのへんは気楽に構えています。

この他、キャットヘッドと唐草模様の取り付けを前に、最後の船体の塗装手直しをしました。

2015年6月29日 (月)

ヨットの隙間、お埋めします。

砲門の回りの飾りなど、いろいろ貼ってあるわけですが・・・。

あちこちに隙間があります。

あまり触らない方が良いとも言われてますが、気になるところがあるので、せっせと埋めています。

絵的に面白くないので画像無しです。

パテで埋めたり、木っ端で埋めたり。まだ最終奥義(なんて勿体ぶるものでもありませんが)「瞬間接着剤流し込み&シンナー」までは出してませんが、それだけはしないですむことを祈るばかり。

まー、でも、地味です。面白くないです。

そのくせ神経が要ります。綺麗にできて当たり前なのに、そう上手く行くものでもなく、ただただイライラが募るので、確かにやらない方が良かったかなぁ、とも思いましたが、やらないで後悔したらそのまま川に流して東京湾発の大航海になるので・・・燃えるゴミに出さないといけないんじゃ・・・。

あっちこっちの隙間が埋まったら、ココロの隙間も埋まりますかねぇ・・・。

あ、船底の隙間はがっちり裏からコーキングしてありますので、浸水沈没の心配はありません。バラストが入ってない上に入れる手段もないので、トップヘビーからの友鶴事件になるかと思います。

2015年6月20日 (土)

後顧の憂い?

艇首の作業に移る前に、艇尾の手直しをしました。

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艇尾の甲板より上は彫刻のあるホワイトメタルのパーツとそれを支える木の板(本来はヒノキの薄板ですが、私のは航空ベニア)を貼り合わせた状態になります。

普通は木の部分と金属の部分を別の色に塗り分けるなどします。ただ、それをやるとそのへんの色彩がごちゃつくので、できれば単純化したいと思っていました。

そこで、パテを詰めたり接着剤を詰めたりいろいろ手を尽くして綺麗にならして、金色に塗ったわけですが、やはり境目が出ます。

ふと目にとまったのが、屋外の門扉の修復(錆びた穴のゴマカシ、とも言う)に使うアルミのテープ。これを貼り付けて目の細かいヤスリでならせば、とやってみたところ、成功したように思います。

とりあえずは満足。このテープは下の凹凸が綺麗に浮き出てくるので、下地の処理を徹底的にやらないと、逆効果になると思います。

ふぅ。

これに比べると、艇尾船室の窓の張り直しはあまり大事ではありませんでした。引きはがして、新しいプラバンを貼って、塗り直しただけです。

2015年6月15日 (月)

船首のレール

チャールズヨットの船首にはバウスプリットの帆を操るためのレールがあります。

純正の部品を塗装したものがあったのですが、その両側のスノコを純正品ではないパーツで作ったため、そのフチを隠すためにマホガニー材を貼ったために、その一辺になるレールもマホガニー材で作ることにしました。

ヒノキより工作が難しいとのことなので、慎重に進めることにしました。

千枚通しでガイド穴を開けて、ピンバイスは0.5mm。そこから後はひたすら棒ヤスリでグリグリしました。

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で、こんな感じです。

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フネの幅に合わせて、すこし大きめにしました。

次はキャットヘッドなどの船首周りですかねぇ。

2015年6月13日 (土)

そんなこんなで積みキット。

どうも円安が続きそうで、帆船模型のお店でも在庫が切れる状況が出てきました。

そこで、2隻、買いました。真ん中の1隻は船体まで造って休工中です。

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カッターの次はブリッグですね。予定にはなかったのですが、3本マストに飛びつく前に2本マストをやっておきたかったのと、ティーザー号やソフィー号を造るときに大いに参考になるはずです。

ブリッグは「クルーザー」とありますが、これはナポレオン戦争中に量産されたクルーザー級のブリッグ・スループです。同型艦は実に106隻。フレッチャー級ですか。

というわけで、これをH.M.Sloop Flameに仕立てようかな、と思っています。海尉艦長が指揮し、砲18門搭載で同型艦多数と言えば、このクラスですから。そして、外見上の特徴も判りやすいですよね。

頭が痛いのは、キットに入っている大砲が全部カノン砲・・・実際にはバウ・チェイサーを除いてカロネード砲に換装されていました。

プランス・ド・ヌシャテル(英語読みするんでしょうかね。ボン・ノム・リシャールもどう発音されていることやら?)は念のために確保。帆船模型展で見かけて一目惚れした、いつか造りたい1隻です。

まぁ、モデラーとしては「似たようなものばかり造る奴」になっちゃいそうですけどね。小型艦フェチですから仕方ないですね。海洋冒険小説でも、一番おもしろいのはこのクラスですから・・・まぁ、カッターとブリッグだけでも元ネタがあれば何年ももつんじゃないかな、と思いまする(ひどい)。

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